サウナ好きの休日――アーバンクアで“ととのう”小旅行
1. きっかけは「脳内アラーム」
週半ばを過ぎるころ、頭の奥で “ジリリリッ” と鳴る見えないアラーム。
——これは「そろそろ、ととのえよ」というサウナ脳からの警告音です。
そこで私は迷わず、名古屋・金山エリアにある 天然温泉アーバンクア 行きを決定。
栄・金山から出るシャトルバスに揺られて 10 分ほど。
窓の外に市街地のビルを眺めながら、「都会の真ん中で温泉」という背徳感にニヤリとします。
2. エントランスから漂う「木と湯」のアロマ
館内に一歩足を踏み入れると、鼻孔をくすぐる檜(ひのき)の香り。
フロント脇のロビーには、サウナー御用達の漫画『サ道』や雑誌が並び、
到着直後から“心拍数が 3 くらいは上がる”サウナ演出。
着替えを済ませ、いざ浴場へ。
脱衣所特有のわずかなワクワク——あれは大人版の遠足前夜と言っていい。
3. サウナ室で感じた “アップグレード”
以前よりストーブが大ぶりで、サウナストーンもギラリと新しめ。
温度は 92 ℃ 前後、湿度はほどよく保たれ、
アロマ水をかけるたび柔らかい蒸気がふわりと広がります。
ロウリュのたび、背中にじんわり汗がつたい、
「人間ってこんなに水分あるんだ」と感心するほど。
3 セット目には “頭の中が真空” になり、ストレスは一滴残らず蒸発。
ミニ TIP
ロウリュの直後は息苦しさを感じやすいので、
いったん下段に座って耳たぶで熱を確かめると安全。
(耳たぶが「熱っ」と感じたら踏ん張りすぎ!)
4. ぬるとろ温泉で「身体のサイドブレーキ」を外す
汗を流したら、30 ℃ 台の天然温泉 へ。
通称 “ぬるとろ” と呼ばれる浴槽は、
とろみのある泉質+低めの温度で、
まるで「温泉の中で昼寝」しているような心地よさ。
高温サウナで踏ん張った筋肉が、
ここで サイドブレーキを「スッ…」と解除する感じ——これがたまらない。
5. 外気浴は「都会の星空シアター」
露天エリアのデッキチェアに身をあずけると、
ビル街の隙間から夜空がチラリ。
街灯と星の光が絶妙に重なり、
「野外シアターで星空上映会」を観ている気分。
ととのいの波が深くなるたび、
自分の輪郭が少しずつ溶けていき、
身体は地球の重力に、心は宇宙の無重力に包まれます。
